介入[国際政治](読み)かいにゅう[こくさいせいじ](英語表記)intervention

翻訳|intervention

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「介入[国際政治]」の意味・わかりやすい解説

介入[国際政治]
かいにゅう[こくさいせいじ]
intervention

自国の国家目的を阻害している他国に対して,その国内・国外政策を修正するよう影響力を行使すること。実力行使以外の,たとえば経済的圧力声明などの手段による圧力や操縦と,武力を用いる軍事介入の2つに区分される。前者の適法性,違法性は関連の条約や国際慣例のいかんによって定まり,適法とみなされることも多い。後者は過去においては報復の一形態として認められていたが,一国の主権を侵害するものであるため,今日では国際法上違法とみなされ,内政不干渉の原則が設けられている。ただし,国連安全保障理事会は,コンゴ動乱などの例にみられたように,国連憲章第7章 (平和に対する脅威,平和の破壊および侵略行為に関する行動) に基づく武力介入を合法と認めたことがある。

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