人頼(読み)ひとだのめ

精選版 日本国語大辞典 「人頼」の意味・読み・例文・類語

ひと‐だのめ【人頼】

〘名〙 (形動) 他人をあてにさせること。人にたのもしく思わせて、実際には、その期待にこたえないこと。そら頼みさせること。また、そのさま。
古今(905‐914)離別・三九〇「かつこえてわかれも行くか相坂は人だのめなる名にこそありけれ〈紀貫之〉」

ひと‐だより【人頼】

〘名〙 (形動) 他人をあてにすること。事を行なうのに人まかせにすること。また、そのさま。人頼み。
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一「人頼(ヒトダヨ)りの結婚などは」

ひと‐だのみ【人頼】

〘名〙 他人をあてにすること。他人に頼んで自分の代わりにしてもらうこと。また、事を行なうのに、人まかせにして関知しないこと。
浮世草子好色一代男(1682)二「用心時自身番にも人頼みするこそあれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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