亭亭(読み)テイテイ

デジタル大辞泉 「亭亭」の意味・読み・例文・類語

てい‐てい【亭亭】

[ト・タル][文][形動タリ]
樹木などが高くまっすぐにそびえているさま。
「ただ一本、―と空を差している…巨木の姿は」〈島木健作・続生活探求
遠くはるかなさま。
「(月ガ)―皎々きょうきょうとして雫も滴たるばかり」〈二葉亭浮雲
[類語]高い小高いうずたかい高高高らか

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精選版 日本国語大辞典 「亭亭」の意味・読み・例文・類語

てい‐てい【亭亭】

〘形動タリ〙
① 高くそびえたつさま。
※本朝文粋(1060頃)八・避暑対水石詩序〈大江匡衡〉「誰問月燈閣之亭亭。昇降目眩」
読本椿説弓張月(1807‐11)前「前には怪松屈曲として枝をまじへ、霞を籠め、雲に聳き、亭々(テイテイ)としていくばくの高さをしらず」 〔張衡‐西京賦〕
② 遠くはるかなさま。遠方に見えるさま。〔司馬相如‐長門賦〕
③ 明るく美しいさま。
文華秀麗集(818)下・和滋内史秋月歌〈桑原腹赤〉「亭亭光自嶺頭来、漸入高楼正徘徊」

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普及版 字通 「亭亭」の読み・字形・画数・意味

【亭亭】ていてい

高く遠い。独立する。久しい。晋・陶潜飲酒、二十首、十九〕詩 (つひ)に介然(世と別つ)のを盡し 衣を拂つて田里に歸る (ぜんぜん)として星氣れ 亭亭として復(ま)た一紀十二年

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