亘(漢字)

普及版 字通 「亘(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 6画

[字音] カン(クヮン)・セン・コウ
[字訓] めぐる・わたる

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
上下の二線の区画の間に、垣などのめぐる形。〔説文〕十三下に「亘(かき)の回る形に象る。上下は物を求むるなり」とするが、求索の意がある字ではない。〔伝〕に「宣字の回風回轉に從ふは、陰陽を宣ぶる以なり」という。宣室は獄舎に用いたもので、宣はその構造に関するところのある字であろう。盤桓は盤亘、亘にその意がある。

[訓義]
1. めぐる。
2. つらなる、わたる、あまねし。
3. おわる、きわまる。
4. 桓と通じ、盤桓。
5. 宣(せん)と通じ、のべる。
6. 亙・恒(こう)と通じ、つね。

[声系]
〔説文〕に亘声として・桓・宣・・垣など十二字を収める。桓・宣・垣はみな声を異にするが、古くは、桓huan、宣siuan、垣hiuanで、近い音であった。盤桓buan-huan、徘徊bui-hui、彷徨bang-huangはみな畳韻の連語である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android