五角堂(読み)ごかくどう

日本歴史地名大系 「五角堂」の解説

五角堂
ごかくどう

[現在地名]谷田部町谷田部 新町

谷田部町の名主を勤めた飯塚家にある木造正五角形の堂舎。飯塚家一六代の伊賀七の設計になる。伊賀七は生来の工夫好みに加えて、和算蘭学の影響を受けてしだいに発明的素質を伸ばし、名主を勤める一方で様々な試作活動に熱中し、「からくり伊賀」とよばれた。天明八年(一七八八)には、谷田部領内を測量し精度の高い分間谷田部絵図を作製している。この時に使用されたと思われるのが「十間鑰」という木製測量具で、一回転三尺の車輪を転回させ、一〇間で音がする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報