五心(読み)ごしん

精選版 日本国語大辞典 「五心」の意味・読み・例文・類語

ご‐しん【五心】

〘名〙
三角形外心内心傍心重心垂心総称。三角形の五心。
仏語外界に接したときに心に順次に起こる五つ状態卒爾(そつに)心(=おやと思う)・尋求(じんぐ)心(=何かと思う)・決定(けつじょう)心(=何だと判断する)・染浄(せんじょう)心(=その対象にとらわれる)・等流(とうる)心(=印象がつづく)の五つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「五心」の意味・わかりやすい解説

五心
ごしん

三角形に関する五つの特殊点。重心、垂心、外心、内心、傍心(ぼうしん)の五つの総称。重心は三つの中線の交点。垂心は三つの垂線の交点。外心は3辺の垂直二等分線の交点で、外接円の中心。内心は三頂角二等分線の交点で、内接円の中心。傍心は1頂角と他の二つの頂角の外角の二等分線の交点で、傍接円の中心であり、三つある。五心のうち、重心、垂心、外心の3点は1直線上にある。

[柴田敏男]

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