乾元(読み)ケンゲン

デジタル大辞泉 「乾元」の意味・読み・例文・類語

けんげん【乾元】

鎌倉後期、後二条天皇の時の年号。1302年11月21日~1303年8月5日。

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精選版 日本国語大辞典 「乾元」の意味・読み・例文・類語

けん‐げん【乾元】

[1] 〘名〙 (「乾」は天の意) 万物を造り出すという、天の理。〔易経‐乾卦〕
[2] 鎌倉時代、後二条天皇の代の年号。正安四年(一三〇二)一一月二一日代始により改元出典は「易経」の「大哉乾元、万物資始、乃統天」。乾元二年(一三〇三)八月、嘉元と改元。

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普及版 字通 「乾元」の読み・字形・画数・意味

【乾元】けんげん

天の気象。ものを生ずる力。〔易、乾、彖伝〕大なる哉(かな)乾元、(と)りて始む。乃ち天を統ぶ。雲行雨施して、品物形を(し)く。

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日本の元号がわかる事典 「乾元」の解説

けんげん【乾元】

日本の元号(年号)。鎌倉時代の1302年から1303年まで、後二条(ごにじょう)天皇の代の元号。前元号は正安(しょうあん)。次元号は嘉元(かげん)。1302年(正安4)11月21日改元。後二条天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『周易(しゅうえき)』を出典とする命名。乾元年間の鎌倉幕府将軍久明親王(ひさあきらしんのう)(8代)、執権は北条師時(もろとき)(10代)。

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