乗宝寺(読み)じようほうじ

日本歴史地名大系 「乗宝寺」の解説

乗宝寺
じようほうじ

[現在地名]柏原町柏原

柏原八幡神社が鎮座する入船いりふね(通称八幡山)東麓にある高野山真言宗の寺。八幡山と号し、本尊薬師如来。明治初年の神仏分離までは入船山山中にあって同社の神宮寺別当職として社僧が社務を執行していた。寺伝は同社と同じ舒明天皇の代の創立とするが、天正七年(一五七九)戦乱で同社と周辺が灰燼と化したため(八幡山略縁起版木など)開基等の経緯は不明。天正の回禄以後同社の別当は西之坊があたっており(「社殿造営記録」柏原八幡神社文書など)、乗宝寺の寺名が登場するのは寛永八年(一六三一)の銅製釣灯籠寄進銘が初見である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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