入船(読み)いりふね

精選版 日本国語大辞典 「入船」の意味・読み・例文・類語

いり‐ふね【入船】

[1] 〘名〙 (「いりぶね」とも)
① 船が港にはいってくること。また、その船。⇔出船
夫木(1310頃)一三「照る月にみをのしるしのあらはれてやすらひもせぬわたのいり舟〈源師光〉」
② 郭(くるわ)などに遊興に行くこと。
洒落本・初葉南志(1780)「此風ていは、入り舟の有そうな晩でござります」

にゅう‐せん ニフ‥【入船】

〘名〙 船が港などにはいること。また、その船。いりふね。
評判記色道大鏡(1678)六「出船入船(ニウセン)のことしげきに障りて、心中を糺するまでの暇なし」

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デジタル大辞泉 「入船」の意味・読み・例文・類語

いり‐ふね【入(り)船】

港にはいってくる船。⇔出船でふね

にゅう‐せん〔ニフ‐〕【入船】

[名](スル)船が港にはいること。また、その船。いりふね。

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