久度神社(読み)くどじんじや

日本歴史地名大系 「久度神社」の解説

久度神社
くどじんじや

[現在地名]王寺町久度四丁目

大和川南岸に鎮座品陀和気ほんだわけ命・天児屋根あめのこやね命・底筒男そこつつのお命・久度神を祀る。旧村社。久度神は昭和四三年(一九六八)改築に際し現京都市北区の平野ひらの神社より勧請。「延喜式」神名帳平群へぐり郡の「久度神社」を、「大和志」は「在王寺久度邑式載平群郡」として葛下かつげ郡の当社に比定。式内久度神社は延暦二年(七八三)一二月一五日、従五位下に叙せられ官社となったが(続日本紀)、以後記録にみえない。

久度神社
くどじんじや

[現在地名]三原町神代国衙

神代国衙じんだいこくが地区の南東部、諭鶴羽ゆづるは山への登り口にある。祭神仲哀天皇。旧村社。「延喜式」神名帳記載の三原郡の小社「久度クトノ神社」は当社に比定される。「三代実録」貞観六年(八六四)二月五日条に「淡路国正六位上久度神並従五位下」とあり、備中国宮原神とともに、従五位下の神階を授けられている。さらに同書元慶八年(八八四)九月二一日条に「淡路国従五位下湊口神、久度神並従五位上」とあり、湊口神とともに従五位上が授けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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