丸抱(読み)まるがかえ

精選版 日本国語大辞典 「丸抱」の意味・読み・例文・類語

まる‐がかえ ‥がかへ【丸抱】

〘名〙 (「まる」は接頭語)
置屋芸者生活費全部負担し、その代わりに芸者の稼ぎをすべて得る約束で芸者を雇うこと。また、そのように抱えられた芸者。
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉三「丸抱で稼がせられた七年前の月日が」
※漫談集(1929)芸妓漫談〈大辻司郎〉「内に大勢丸(マル)かかへあり、分(わけ)あり」
② 転じて、一般に生活費や資金の全部を出してやること。
※銀座川(1950‐51)〈井上友一郎〉序「丸抱えの二号さんを囲ってあるのと違って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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