丸井古墳(読み)まるいこふん

日本歴史地名大系 「丸井古墳」の解説

丸井古墳
まるいこふん

[現在地名]長尾町前山

標高一五〇メートルの丘陵上にある。全長二九・八メートル、後円部径一一・八メートルの前方後円墳で、後円部の高さ一・七五メートルに対して前方部の墳丘の高さは〇・八五メートルであるが、前方部の基盤が高いために比高は前方部が五〇センチほど高くなっている。主体部は後円部に二基の竪穴式石室が並列するが、いずれも破壊されていて側壁の一部を残すだけになっている。一号石室は全長四・八メートル、幅七三センチ、高さ九〇センチの竪穴式石室で、粘土床からガラス質の小玉八・管玉三が出土し、棺外に置かれていたと思われるような状況で鉄斧一・鉄鏃二・不明鉄器一が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android