中切・中限(読み)なかぎり

精選版 日本国語大辞典 「中切・中限」の意味・読み・例文・類語

なか‐ぎり【中切・中限】

〘名〙
① 棒術や薙刀などで、うしろの胴中を横さまに払い切るわざ。
※幸若・ほり川(室町末‐近世初)「長刀の切ってには、〈略〉うしろを切るはなか切」
② 武家造りの中門。
俳諧去来抄(1702‐04)先師評「中れんじ中切あくる月かげに〈去来〉」
随筆守貞漫稿(1837‐53)二七「江戸にては中切を堂島と云、然も今用の故には非ず」
④ (中限) 取引市場の長期清算取引で、翌月末日に受け渡しをする契約のもの。翌月限。中物。なか。ちゅうぎり。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉一「当限、中限(ナカギリ)先限劈頭の取引所株は物凄く惨落した」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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