世界史序説(読み)せかいしじょせつ

山川 世界史小辞典 改訂新版 「世界史序説」の解説

『世界史序説』(せかいしじょせつ)
al-Muqaddima

イブン・ハルドゥーン年代記の序論部。1370年代後半に執筆された。文明論,王権論,経済論,学問論に大別される。王朝生成興亡原理遊牧民社会関係から理解し,また労働価値説を指摘するなど,近代社会科学に通じる諸説を先駆的に打ち立てた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「世界史序説」の解説

世界史序説
せかいしじょせつ

14世紀後半,イスラーム歴史家イブン=ハルドゥーン(1332〜1406)が『実例の書』の第一部として著した歴史書
人間の社会を砂漠都市に分け,砂漠に住む遊牧民の優秀性を説き,その連帯意識が歴史を動かす要因とし,砂漠と都市からなる社会の歴史循環の法則を叙述した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android