下江田村(読み)しもえだむら

日本歴史地名大系 「下江田村」の解説

下江田村
しもえだむら

[現在地名]新田町下江田

木崎きざき台地南方の沖積地中の微高地にあり、南境を石田いしだ川が東流する。東は粕川かすかわ(現尾島町)、南西は世良田せらだ(現同上)、北は中江田村。中世は新田庄に属し、仁安三年(一一六八)六月二〇日の新田義重置文(長楽寺文書)にみえる「えたかみしも」の内に含まれ、文永五年(一二六八)五月三〇日得川頼有譲状写(正木文書)に「下えたのむら」とある。下江田郷ともいわれた(→江田郷。新田氏の祖源義重の根本私領の一つで、世良田家の祖義季から庶子頼有を経て養子岩松政経に相伝された。鎌倉期には北方赤堀あかぼりも村内の垣内であった。なお「下江田しやうけい右馬五郎 ひかへ分在家一間半」は岩松氏の臣小野沢長春の給分であった(年未詳四月二八日「小野沢長春給分注文写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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