下右田遺跡(読み)しもみぎたいせき

日本歴史地名大系 「下右田遺跡」の解説

下右田遺跡
しもみぎたいせき

[現在地名]防府市大字下右田

防府平地の東を流れる佐波さば川下流域右岸一帯に広がる弥生時代以降の遺跡。各時期にまたがる複合遺跡であるが、なかでも中世集落遺跡としての評価が高い。平安時代後期から古代条里制が崩れ、整然とした条里割の水田宅地が進出してゆく。条里制の崩壊過程と中世集落の発生から展開に至る過程が、並行してとらえられる遺跡として評価されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

防府市歴史用語集 「下右田遺跡」の解説

下右田遺跡

 右田から高井にかけて、佐波川岸の平野に広がる遺跡です。主に弥生時代から生活場所として使われはじめ、その後、現在にいたるまで、続けて利用されていました。南北軸から約45度かたむいて、条里[じょうり]という土地区画がされていたことでも知られています。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報