下之保村(読み)しものほむら

日本歴史地名大系 「下之保村」の解説

下之保村
しものほむら

[現在地名]武儀町下之保

現武儀町の南部に位置し、中央を津保つぼ川が湾曲しながら南流する。下保・下ノ保とも記す。永禄八年(一五六五)と推定される一一月一日の織田信長知行充行状写(備藩国臣古証文)に「五百弐拾貫文 つほ上保 下保」とみえ、同年の斎藤龍興方の長井隼人道利の居城関城を攻略するのに戦功のあった斎藤新五に当地などが宛行われている。慶長郷帳に下ノ保村とみえ、高八二九石。江戸初期には幕府領で、元和元年(一六一五)尾張藩領となる。正保郷帳では同藩領八二九石・高須(高沢の誤記)観音領六石で、田高二九四石余・畑高五〇四石余・山年貢三六石余、ほかに新開畑高三石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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