上野台村(読み)うわのだいむら

日本歴史地名大系 「上野台村」の解説

上野台村
うわのだいむら

[現在地名]深谷市上野台・秋元町あきもとちようさくらおかみどりおか上柴町西かみしばちようにし上柴町東かみしばちようひがし

櫛挽くしびき台地の北東縁に位置し、東は幡羅はら柴崎しばさき村など、北は深谷宿・西島にしじま村・国済寺こくさいじ村。深谷領に所属(風土記稿)。上野村ともよばれ、「深谷之記」によると、元亀三年(一五七二)深谷上杉氏は家臣杉田因幡の勲功を賞して上野村永一五貫文を宛行っている。戦国時代には深谷上杉氏の領地となり、深谷四宿老の一人である秋元越中守景朝が当地に館を構えている。秋元氏はもと上総国秋元庄小糸こいと(現千葉県君津市)に住し、天文一〇年(一五四一)景朝の代に深谷に移る(藤沢村誌)。その子長朝は天正一八年(一五九〇)豊臣秀吉の小田原攻めに際し深谷城留守番役として防備に当たった。慶長六年(一六〇一)六千石の加増を得て上野総社そうじや(現群馬県前橋市)で一万石を領した(「寛政重修諸家譜」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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