埴輪窯跡(読み)はにわがまあと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「埴輪窯跡」の意味・わかりやすい解説

埴輪窯跡
はにわがまあと

埴輪を焼成した窯跡須恵器の窯跡に比べて発見例は非常に少い。斜面傾斜をもった穴を掘って造っている。茨城県馬渡の例でみると,全長 6.5m,焼成室の幅 1.7m,焚口幅 90cmで底面には段がなく,傾斜度は約 25度である。数基集中して存在した。古墳における埴輪の数からみて,それらは数ヵ所の窯から集められたと推測される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android