上知・上智(読み)じょうち

精選版 日本国語大辞典 「上知・上智」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ち ジャウ‥【上知・上智】

〘名〙 (古くは「しょうち」か)
知恵の最も優れて豊かなこと。また、その人。大知(たいち)。⇔下愚(かぐ)
※中臣祓訓解(12C後)「上智前則、諸瑜伽教法、下愚前便、縁覚声聞良因焉」
風姿花伝(1400‐02頃)五「上根上智の眼にみゆる所、たけ・くらゐのきはまりたるしてにをきては相応至極なれば、是非なし」
※浄瑠璃・平家女護島(1719)三「生死不定の理は上智(シャウチ)・博識も弁ずべからずとや」 〔顔氏家訓
② (sophia訳語) キリスト教で、神の知恵をいう。
※ぎやどぺかどる(1599)上「さらもんの上智も曇痴と見え」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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