上桑原村(読み)かみくわばらむら

日本歴史地名大系 「上桑原村」の解説

上桑原村
かみくわばらむら

[現在地名]諏訪市四賀しが 桑原・普門寺ふもんじ細久保ほそくぼ武津たけつ

下桑原村の南東神戸ごうど村の北にあり、村内を北西から南に甲州道中が通じている。東部の山上に桑原城跡がある。「和名抄」にみえる桑原郷に含まれると考えられている。承久元年(一二一九)の「諏方十郷日記」に「上桑原三十七丁小、十六間、」とみえる。中世には諏訪社上社の御頭役を何度か務め、例えば守矢満実書留の文正二年(一四六七)三月の条には「同七日御立増、御杖代上桑原、半尾四神長取候、次日大雨風、上桑原御左口神上申礼如前々」とある。

慶長一八年(一六一三)の信州諏訪郡高辻には「高千拾六石 上桑原郷」とあり、享保一八年(一七三三)書上の諏方藩一村限村地図(長野県庁蔵)には「家数百八拾四軒 外寺二ケ所 御徒以上之家壱軒 高千弐百九拾九石六斗六升八合六勺」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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