デジタル大辞泉
「三皇」の意味・読み・例文・類語
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さん‐こう ‥クヮウ【三皇】
〘名〙
① 中国古代の伝説上の三人の聖なる
帝王。伏羲
(ふっき)・女媧
(じょか)・神農
(しんのう)。あるいは、伏羲・神農・黄帝、または
天皇氏・地皇氏・人皇氏などともいう。→
三皇五帝。
※
菅家文草(900頃)七・未旦求衣賦「懿乎四
二三皇
一六
二五帝
一」 〔
列子‐
楊朱〕
② 三人の天皇。
※
曾我物語(南北朝頃)二「その垂迹三所に、仲哀・神功・応神三くゎうの玉体也」
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普及版 字通
「三皇」の読み・字形・画数・意味
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三皇
様々な説があるが、「神農」・「伏羲」・「女媧」を指す。「神農」は頭が牛で身体は人間の姿をしていたとされ、農業の神、または火を人々に与えたという説から「炎帝」とも呼ばれる。「伏羲」と「女媧」は夫婦であり、半身反蛇(頭が人間、身体が蛇)の姿をしていたといわれる。二人の絡み合う姿は漢時代の壁画にも描かれ、信仰の対象になっていた。そしてここから「陰」と「陽」の陰陽思想が生まれたともいわれる。また「女媧」が土を捏ねて人間を作ったという伝説もある。(「風俗通義」より)
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世界大百科事典(旧版)内の三皇の言及
【三皇五帝】より
…中国古代伝説上の8人の帝王の総称。三皇と五帝に分かれる。戦国時代末に,伝説的な帝王を3人あるいは5人にまとめる考えがあり,天皇・地皇・人皇(泰皇ともいう)の三皇説があらわれる。…
【名数】より
…中国では三皇,五穀,九族などと,事物に特定の数を添えて称える慣習があり,これを名数と称した。古くは事数ともいった。…
※「三皇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」