三留野宿(読み)みどのしゆく

日本歴史地名大系 「三留野宿」の解説

三留野宿
みどのしゆく

[現在地名]木曾町読書 三留野

野尻のじり妻籠つまご馬籠まごめとともに木曾十一宿中の「下四宿しもよんしゆく」のうちの一つとして繁盛した所であるが、明治四四年(一九一一)中央線が開通してからは、新設の三留野駅(現南木曾駅)を中心に新市街が発達し、駅から北約一キロ離れている宿場町は急速に寂れてしまっている。

他の木曾の宿と同様に戦国時代に宿の成立をみていたと思われるが、文禄二年(一五九三)の「大和田重清日記」には「落合、ツマゴ、野尻、スハラ、あけ松、福島、ナライ」、慶長六年(一六〇一)の「前田慶次道中記」(山形県米沢図書館蔵)にも「まご目、妻子、野尻、スハラ、福島、宮越、やこ原、ナライ」の宿がみえているが、馬継ぎ・休泊施設のなかった関係からなのか「三留野」の名がでてこない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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