三和(広島県神石郡)(読み)さんわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三和(広島県神石郡)」の意味・わかりやすい解説

三和(広島県神石郡)
さんわ

広島県東部、神石郡(じんせきぐん)にあった旧町名(三和町(ちょう))。現在は神石高原町の南部を占める地区。旧三和町は、1955年(昭和30)来見(きたみ)、小畠(こばたけ)、高蓋(たかふた)の3村が合併して町制施行。2004年(平成16)、油木(ゆき)町、神石町、豊松(とよまつ)村と合併し、神石高原町となる。国道182号が通じる。中国山地の一部吉備(きび)高原上にあり、農林業が中心である。1717年(享保2)以降、豊前(ぶぜん)(大分県)中津藩領で、神石高原町役場のある小畠には代官所が置かれた。米作が中心であるが、コンニャクの栽培が盛ん。また神石牛の飼育や酪農養鶏も行われる。兼業農家の労働力を目当てとした備後(びんご)機業地帯からの縫製工場の進出が盛ん。

[北川建次]

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