七日市陣屋跡(読み)なのかいちじんやあと

日本歴史地名大系 「七日市陣屋跡」の解説

七日市陣屋跡
なのかいちじんやあと

[現在地名]三島町七日市 林割

七日市の集落の西、三島みしま丘陵の麓にあり、県道与板―関原線が通る。跡地裏手には諏訪神社がある。文政元年(一八一八)出羽国上山藩主松平信行がそれまで領有していた美作国内の一万二千五五四石余の支領が、越後国三島郡内三一ヵ村、刈羽郡内二一ヵ村と替地になったため設置された。替地表高は美作国内と同石高であったが、文政元年の上山藩越後支領三島刈羽両郡村々高調(上山郷土研究会「研究会報」三)では一万三千九六三石余とある。同年八月陣屋建築に着手、翌二年一一月に完成。この建設には大庄屋山田権左衛門の木材・土地提供など多大な尽力があったと伝える。同八年には牢舎、天保四年(一八三三)には防火用水池、同七年には備荒貯蓄用籾蔵など、付属施設も整備された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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