七所拵(読み)ななとこごしらえ

精選版 日本国語大辞典 「七所拵」の意味・読み・例文・類語

ななとこ‐ごしらえ ‥ごしらへ【七所拵】

〘名〙
① あちこちから借り集めてなんとか体裁をつくろうこと。
歌舞伎御国入曾我中村(1825)四立「七所(ナナトコ)ごしらへとやら致しての入金
洒落本・大通禅師法語(1779)「七所(ナナトコ)ごしらへの金物したるをおとしざしに」

ななところ‐ごしらえ ‥ごしらへ【七所拵】

〘名〙 脇差の縁・頭(かしら)目貫折金栗形・裏瓦(うらがわら)・笄(こうがい)七つ金具をそろいの図案にして、地金彫物をそろえたもの。ななとこごしらえ。ななところ。
浮世草子傾城禁短気(1711)五「七所拵(ナナところゴシラヘ)脇指

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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