七ッ塚古墳群(読み)ななつづかこふんぐん

日本歴史地名大系 「七ッ塚古墳群」の解説

七ッ塚古墳群
ななつづかこふんぐん

[現在地名]貴志川町西山

鳩羽はとば(二六五・四メートル)山頂よりやや下った東南斜面に位置する。現在一三基が確認されているが、開墾などによって破壊されたものも多く、実数は不明。発掘調査は昭和五四年(一九七九)に実施されているが、部分的なもので、全体を把握するに至っていない。すべて円墳と思われ、規模は相対的に小さく、最高所に位置する長径一三メートル、高さ三・五メートルを測る楕円形の古墳を除けば、墳丘径五―七メートル、高さ一―一・五メートルのものが多い。

七ッ塚古墳群
ななつづかこふんぐん

[現在地名]長岡京市長法寺

長法寺ちようほうじ集落の東北方、標高五〇メートル前後の洪積台地上にある、古墳時代後期の群集墳。西から東に傾斜する緩斜面に、七基の円墳が約三〇メートルの間隔を保って東西に並ぶ。墳丘の規模は、比較的旧状を保つ四号・五号墳で径一七―一八メートル、高さ三―四メートル。その他は水田耕作などによって、いちじるしく原形を損なっており、七号墳は壊滅している。

三号墳からは須恵器蓋杯四、坩二、広口壺が、七号墳からは須恵器蓋杯数個と小持台付壺が出土しているが、石組みなどの施設は確認されていないので、主体部はおそらく木棺直葬またはこれに類するものと推定できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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