いち‐おん【一音】
〘名〙
① 一つの音。また、同一の音。
※本朝文粋(1060頃)三・鳥獣言語〈
菅原淳茂〉「一音能説。仏語雖
レ無
二二三
一」
※
太平記(14C後)二四「舎利弗一音を出して咄々
(とつとつ)と叱し給ふに」 〔
淮南子‐説林訓〕
※世阿彌筆本謡曲・
盛久(1432)「ただ一をんなりとても、我を念ずる
時節の、
王難の災は遁すべし」 〔
維摩経‐仏国品〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
一音 いちおん
?-? 江戸時代中期の俳人。
越後(えちご)(新潟県)の人。建部綾足(あやたり)(涼袋)にまなぶ。上野(こうずけ)(群馬県)にすみ,のち諸国をめぐる。与謝蕪村(よさ-ぶそん),加藤暁台(きょうたい),高井几董(きとう)らと交遊。同門の一鼠(いっそ)が安永3年(1774)に刊行した「瓜の実」の判詞をかいた。天明年間(1781-89)に死去。別号に嚏居士(はなびのこじ),柴杖など。編著に「左比志遠理(さびしおり)」。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例