一雲斎(読み)いちうんさい

日本歴史地名大系 「一雲斎」の解説

一雲斎
いちうんさい

[現在地名]豊岡村下野部

曹洞宗、山号は万世山、本尊釈迦如来。応永二五年(一四一八)三河の人川僧慧斎の開創(磐田郡誌)。一雲斎では如仲天を第一世勧請開山、真巌道空を第二世とする。川僧はのちに能登国総持そうじ(現石川県門前町)住職まで勤め、「川増禅師語録」「如仲語録」等の著作を残した高僧。文明三年(一四七一)には斎主川僧が人天眼目を開講している(「人天眼目抄」東京大学史料編纂所蔵)。同一一年七月には一雲斎で授戒会が行われた(「血脈衆」乾坤院蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android