一客(読み)イチキャク

デジタル大辞泉 「一客」の意味・読み・例文・類語

いち‐きゃく【一客】

いちばんのなじみ客。いっきゃく。
秋田の―を見すまして、昼夜御機嫌きげんを取りて」〈浮・一代女・五〉

いっ‐きゃく【一客】

一人の客。
食器など、一人分の道具
いちきゃく(一客)

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精選版 日本国語大辞典 「一客」の意味・読み・例文・類語

いっ‐きゃく【一客】

〘名〙
① あるひとりの客。
柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉二「仙史此の編を草するの際、一客偸かに之を読み」 〔晉書‐阮瞻伝〕
③ 食器などの、客ひとり分。

いち‐きゃく【一客】

〘名〙 一番のなじみ客。もっともたいせつな客。いっきゃく。
浮世草子好色一代女(1686)五「秋田の一客(いちキャク)を見すまして昼夜御機嫌をとりて」

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