旺文社世界史事典 三訂版 「ロン=ノル」の解説
ロン=ノル
Lon Nol
カンボジアの軍人・政治家
陸軍士官学校卒。1955〜66年国防相・参謀長,1966〜67年と69年首相を歴任。親米右派として1970年3月,国家元首シアヌークの外遊中にクーデタを起こし,全権を握ってクメール共和国を成立。ロン=ノル政権成立後,アメリカ軍と南ヴェトナム軍が支援のためカンボジアに侵攻して,内戦が始まる。1972年3月大統領に就任したが,ポル=ポトの指揮する赤色クメール(クメール−ルージュ)など反政府軍の攻撃をうけ,1975年4月,プノンペン陥落直前にアメリカに亡命。
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