ロン

デジタル大辞泉 「ロン」の意味・読み・例文・類語

ロン

ロンホー」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「ロン」の意味・読み・例文・類語

ロン

(Marguerite Long マルグリット━) フランスの女流ピアニスト。ドビュッシーラベルなどの演奏にすぐれ、バイオリニストティボーと協力して、ロン‐ティボー音楽学校を設立、またロン‐ティボー‐コンクール創始した。(一八七四‐一九六六

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百科事典マイペディア 「ロン」の意味・わかりやすい解説

ロン

フランスの女性ピアノ奏者。フランス南部のニームに生まれ,同地の音楽院に学んだのちパリ音楽院を卒業。パリを中心とした演奏活動の一方,1920年ティボーとともに私立音楽学校を設立し,1943年には〈ロン=ティボー国際音楽コンクール〉(音楽コンクール)を創設した。1906年から母校パリ音楽院(コンセルバトアール)で教え,1920年−1940年ピアノ科教授としてフランソアらの逸材を育てた。フォーレドビュッシー,M.ラベルミヨーらフランス近現代の作曲家との深い交友でも知られ,ラベルの《クープランの墓》(初演1919年),《ピアノ協奏曲ト長調》(初演1932年)など多くの作品の初演を手がけた。著書に《ドビュッシーとピアノ曲》(1960年)など。

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改訂新版 世界大百科事典 「ロン」の意味・わかりやすい解説

ロン
Marguerite Long
生没年:1874-1966

フランスの女流ピアニスト。1891年にパリ音楽院を卒業,引き続きA.F.マルモンテルに師事。1906年から40年まで母校で教える一方,20年にはバイオリニストのJ.ティボーと協力して音楽学校を設立。また43年には〈ロン=ティボー国際音楽コンクール〉を創始。ロンはまたフォーレ,ドビュッシー,ラベル,ミヨーら,フランス近代の作曲家たちと親しい友人関係にあり,彼らの新しい作品を紹介し続けた功績は大きい。例えばラベルは1919年に《クープランの墓》,32年に《ピアノ協奏曲》を初演している。
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世界大百科事典(旧版)内のロンの言及

【ロン=ティボー国際音楽コンクール】より

…フランスの高名な二人の演奏家,ピアノのロンとバイオリンのティボーによって1943年に創設されたコンクール。初めの3回は3年ごとに行われたが,その後2年ごとの周期となって今日に至る。創設者の専門とした楽器,すなわちピアノおよびバイオリンの2部門が毎回行われている。賞は年度により多少の違いがあるが,第8位あたりまで決まっており,第1位から第3位までは,それぞれ〈大賞〉(グラン・プリ)がつく。第1位大賞のおもな受賞者は,ピアノでは,S.フランソア(1943),A.チッコリーニ(1949),バイオリンでは,M.オークレール(1943),B.グトニコフ(1957)ら。…

【ロン=ティボー国際音楽コンクール】より

…フランスの高名な二人の演奏家,ピアノのロンとバイオリンのティボーによって1943年に創設されたコンクール。初めの3回は3年ごとに行われたが,その後2年ごとの周期となって今日に至る。…

※「ロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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