ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(読み)らてんあめりかかりぶけいざいいいんかい(英語表記)Economic Commission for Latin America and the Caribbean

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラテンアメリカ・カリブ経済委員会
らてんあめりかかりぶけいざいいいんかい
Economic Commission for Latin America and the Caribbean

国連経済社会理事会の下部機構の一つとして、1948年2月に設立された地域委員会。略称ECLAC(エクラック)。当初ラテンアメリカ経済委員会Economic Commission for Latin America(ECLA(エクラ))とよばれていたが、1984年7月に現在の名称改称された。ラテンアメリカ諸国の経済発展を促進し、生活水準向上のため諸国政府を援助することを目的とする。2022年時点の加盟国は域内国33、域外国13の46か国で、そのほかプエルト・リコなど14地域が準加盟メンバーとなっている。2年に1回開催される総会のほかに、国際貿易統合部、経済開発部、人口部(ラテンアメリカおよびカリブ人口センター)などの下部機構がある。事務局はチリサンティアゴに置かれている。

横川 新・黒神直純 2022年12月12日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラテンアメリカ・カリブ経済委員会
ラテンアメリカ・カリブけいざいいいんかい
Economic Commission for Latin America and the Caribbean; ECLAC

国際連合経済社会理事会の下部機関である地域経済委員会の一つ。1948年,ラテンアメリカ諸国の経済発展と生活水準の向上を目的にラテンアメリカ経済委員会として設立され,1983年に現名称に改称。事務局はチリのサンチアゴ。ECLAC事務局は中南米経済統合に大きな役割を果たし,また国連における発展途上国主張を理論的に支えてきた。2012年現在の加盟国はアメリカ合衆国カナダイギリス,フランス,オランダスペインポルトガルイタリアを含め 44,準加盟国 8。日本は 1956年オブザーバーとして参加し,2006年正式に加盟した。

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