ヨウ化エチル(読み)ヨウカエチル(英語表記)ethyl iodide

化学辞典 第2版 「ヨウ化エチル」の解説

ヨウ化エチル
ヨウカエチル
ethyl iodide

iodoethane.C2H5I(155.97).ヨードエタンともいう.エタノールヨウ素赤リンを作用させるか,硫酸ジエチルにヨウ化カリウム水溶液を作用させてつくる.液体融点-110.9 ℃,沸点72.3 ℃.1.9470.1.5168.水に難溶,有機溶媒に易溶.エチル化剤として用いられる.[CAS 75-03-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨウ化エチル」の意味・わかりやすい解説

ヨウ化エチル
ようかえちる
ethyl iodide

有機ハロゲン化物一つ。化学式H3C-CH2-I、分子量155.97、融点零下111℃、沸点72.3℃、比重1.95。芳香をもつ無色の液体で有機溶媒に易溶、水100グラムに0.4グラム溶ける。エタノール(エチルアルコール)にヨウ素と赤リンを加えて加熱すれば得られる。エチル化剤として用いられるほか、吸入用の強心剤にも用いられる。

[加治有恒]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例