デジタル大辞泉
「ユニバーサルデザイン」の意味・読み・例文・類語
ユニバーサル‐デザイン(universal design)
高齢であることや障害の有無などにかかわらず、すべての人が快適に利用できるように製品や建造物、生活空間などをデザインすること。アメリカのロナルド=メイスが提唱した。その7原則は、(1)だれにでも公平に利用できること。(2)使う上で自由度が高いこと。(3)使い方が簡単ですぐわかること。(4)必要な情報がすぐに理解できること。(5)うっかりミスが危険につながらないデザインであること。(6)無理な姿勢を取ることなく、少ない力でも楽に使用できること。(7)近づいたり利用したりするための空間と大きさを確保すること。UD。
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ユニバーサルデザイン
年齢、性別、障害、人種にかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいよう、最初から製品や施設を設計すること。高齢者や障害者の生活上の障壁を後から除去する「バリアフリー」の考えを進めて、あらかじめ多様な利用者を想定するのが特徴。「誰でも簡単に使える」など七つの原則が提唱されており、公共施設や乗り物、情報機器、ATMなど幅広い領域で導入が広がっている。
更新日:
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精選版 日本国語大辞典
「ユニバーサルデザイン」の意味・読み・例文・類語
ユニバーサル‐デザイン
- 〘 名詞 〙 ( [英語] universal design ) 障害者・高齢者も含めた万人に使いやすい設計。
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ユニバーサルデザイン
ゆにばーさるでざいん
universal design
年齢、性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なく、すべての人が使いこなすことのできる製品や環境などのデザインを目ざす概念。1990年代にアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイスRonald Mace博士(1941―1998)が提唱したもので、デザインに次の7つの原則を提案している。
(1)公平性(誰でも使いこなすことができる)
(2)自由度(たとえば右利き、左利き両方が使いやすい)
(3)簡単さ(作りが簡単で、使い方もわかりやすい)
(4)明確さ(知りたい情報がすぐに理解できる)
(5)安全性(使用に安全、安心で、誤使用しても危険が少ない)
(6)持続性(長時間使用しても、体への負担が少ない)
(7)空間性(どのような体格、姿勢、動きでも快適に使える大きさ、広さがある)
障害者、高齢者など特定の人々に対して障害(バリア)を取り除くということに限らず、可能なかぎりすべての人に対して使いやすくする考え方である。
具体的には、どこの国の人にもわかるようにシンプルなイラストなどで表示された案内板や、無理のない姿勢で使えるようにドラムを斜めにした全自動洗濯機、床面を低くして高齢者でも乗りやすくしたノンステップバスなどが、ユニバーサルデザインの例としてあげられる。
[編集部]
『古瀬敏著『建築とユニバーサルデザイン』(2001・オーム社)』▽『川内美彦著『ユニバーサルデザイン――バリアフリーへの問いかけ』(2001・学芸出版社)』▽『ユニバーサルデザイン研究会編『人間工学とユニバーサルデザイン―ユーザビリティ・アクセシビリティ中心・ものづくりマニュアル』(2008・日本工業出版)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ユニバーサルデザイン
universal design
できるだけ多くの人が使える製品,建物,環境のデザイン。アメリカ合衆国のノースカロライナ州立大学教授ロナルド・メイスにより提唱された。年齢,性別,国籍,人種にかかわらず多くの人にとって使いやすいデザインを目指す。背景には,1990年に成立したアメリカ障害者法 ADAがある。障害を理由とする差別が禁止されているにもかかわらず状況が改善されないことから同法の限界をふまえ,障害とは不可分のバリアフリーに替わって,社会変革の必要性を示す新しい概念として打ち出された。メイスらによってデザイナーへの指針としてまとめられたユニバーサルデザイン 7原則は以下のとおり。(1) 公平に利用できること。(2) 使用にあたり柔軟性があること。(3) 使い方が簡単でわかりやすいこと。(4) 必要な情報がすぐに理解できること。(5) 使い方を誤っても危険につながらないこと。(6) 無理な姿勢をとることなく楽に使えること。(7) 接近して操作しやすい寸法や空間になっていること。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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百科事典マイペディア
「ユニバーサルデザイン」の意味・わかりやすい解説
ユニバーサル・デザイン
障害(ハンディキャップ)の有無,年齢や性別,国籍や民族などにかかわりなく,誰もが等しく使いやすいように,安全で便利な都市や建物,製品や道具を実現しようとする考え方。UDと略称。1980年代後半から1990年代初めにかけて,米国ノース・カロライナ州立大学のロナルド・メイスが,それまでの〈バリアフリーのデザイン〉の概念をさらに広げる意味で,ユニバーサル・デザインの〈7つの原則〉(1.公平な実用性,2.柔軟性,3.簡単で直感的に理解して使える,4.感覚的に簡単に理解できる情報,5.エラーへの対応,6.身体的負担を少なくする,7.利用しやすい大きさと空間)を提唱した。高齢化社会を迎えている日本でも近年,家電,自動車,文具,公共施設などの分野で,計画・開発にこの考え方を取り入れることが課題となっている。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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ユニバーサルデザイン【universal design】
年齢・性別・障害の有無・国籍・言語・知識・経験などにかかわらず、すべての人が等しく快適に利用できるように製品や建築物、生活空間などをデザインすること。また、そのデザイン。1985年にアメリカ・ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス博士が提唱。バリアフリーがバリア(障壁)を取り除くことを目的としているのに対し、はじめからバリアを作らないことを指向する。
出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報
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不動産用語辞典
「ユニバーサルデザイン」の解説
ユニバーサルデザイン
老若男女、障害者・健常者の区別なく、万人が公平に享受できる快適な建物・環境・製品を生み出すことを目的とした考え方を「ユニバーサルデザイン」といいます。
障害者のみを対象にしたバリアフリーよりも一歩進んだ考え方で、不動産・住宅分野でも取り上げられることが多くなっています。
出典 不動産売買サイト【住友不動産販売】不動産用語辞典について 情報
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ユニバーサルデザイン
小さな子供から成人、高齢者を含め誰にでも使いやすい設計のこと。
バリアフリーという概念は、世の中に障害(バリア)があることを前提とし、それを取り除くことを意味するのに対し、ユニバーサルデザインははじめから障害(バリア)を作らずに設計していこうという概念である。
出典 農林水産省農林水産関係用語集について 情報
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ユニバーサルデザイン
健常者だけでなく、障害者・高齢者など、誰もが分けへだてなく利用可能なように設計・デザインされた製品・建物・空間・街など。
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
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ブランド用語集
「ユニバーサルデザイン」の解説
ユニバーサル・デザイン
ユニバーサル・デザインとは年齢や身体能力に関わらずすべての人に適合するデザインのことをいう。
出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所ブランド用語集について 情報
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