モラーダーバード(英語表記)Morādābād

改訂新版 世界大百科事典 「モラーダーバード」の意味・わかりやすい解説

モラーダーバード
Morādābād

インド北部,ウッタル・プラデーシュ州西部の同名県の県都。首都デリーの東約180kmに位置する。人口64万1583(2001)。デリーと州都ラクナウを結ぶ鉄道,道路の要衝にある。1625年,イスラム教徒の藩主ルスタム・ハーンRustam Khānが,城郭都市を興し,1801年には東インド会社領に編入された。町の名は,シャー・ジャハーン帝の子のムラードに由来する。古くからシンチュウ容器の特産地として名を知られる。57年の第1回反英独立戦争(インド大反乱セポイ反乱)では,戦乱の地となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モラーダーバード」の意味・わかりやすい解説

モラーダーバード
Morādābād

インド北部,ウッタルプラデーシュ州西部の都市。モラーダーバード県の行政庁所在地。デリー東方約 155km,ラムガンガ (川) にのぞむ。 1625年にルスタム・ハーンの城下町として建設された。伝統的に真鍮スズの食器生産で知られ,綿織物染色などの工業も盛ん。人口 41万 6836 (1991) 。

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百科事典マイペディア 「モラーダーバード」の意味・わかりやすい解説

モラーダーバード

インド北部,ガンガー川の支流ラムガンガー川右岸,ウッタル・プラデーシュ州の都市。鉄道の要地で,農産物集散地。綿織物・ガラス工業が行われ,装飾用真鍮器具の産もある。古城(1625年建設),寺院(1631年)がある。88万8000人(2011)。

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