日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 モラン(Paul Morin、カナダの詩人)もらんPaul Morin(1889―1963) カナダの詩人。フランス系。長年にわたってパリで生活。サロンに出入りし、19世紀後半のフランス高踏派の影響を強く受けた造形的な美や、カナダの詩人には珍しく異国情緒を追う作品を書いている。カナダよりむしろフランスの詩人というべきかもしれない。『七宝(しっぽう)の孔雀(くじゃく)』(1911)、『灰と黄金(こがね)の詩編』(1922)、『ジェロントと鏡』(1960)などの詩集があり、詩型の格調の高さで知られる。[西本晃二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例