マリア(マグダラのマリア)(読み)まりあ(英語表記)María ギリシア語

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マリア(マグダラのマリア)
まりあ
María ギリシア語

新約聖書』の「福音(ふくいん)書」によれば、このマリアは、イエスに「七つの悪霊」を追い出してもらい、彼女の出身地と目されるガリラヤティベリヤまたはゲネサレ)湖西岸沿いの町マグダラの名をもってよばれた(「ルカ伝福音書」8章2節)。彼女は、イエス処刑の場から退いてしまった弟子たちとは異なり、イエスの最後を見届けた人たちの1人であった(「マタイ伝福音書」27章55~56節、「ヨハネ伝福音書」19章25節)。イエスの死後、その墓を見に行き、だれよりも先に復活のイエスに会った(「マタイ伝福音書」28章1~10節、「ヨハネ伝福音書」20章1~18節)。

[定形日佐雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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