ボイート(読み)ぼいーと(英語表記)Arrigo Boito

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボイート」の意味・わかりやすい解説

ボイート
ぼいーと
Arrigo Boito
(1842―1918)

イタリア詩人、作曲家。ミラノ音楽院を卒業。詩集『熊王』(1865)、『詩の本』(1877)などは、いずれも人間の内面に潜む神的な部分と悪魔的な部分、理想と現実、精神と物質といった二元的対立を主題としている。作曲家としてはワーグナーの影響を受け、オペラメフィストフェレ』(1868初演)、『ネローネ』(1924初演)があり、ほかに、ベルディの『オテロ』やポンキエッリの『ジョコンダ』の台本も書いている。

[川名公平]

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