ホロモイ(読み)ほろもい

日本歴史地名大系 「ホロモイ」の解説

ホロモイ
ほろもい

日本海沿岸の小湾に付けられたアイヌ語に由来する地名。和人地熊石村のうち。仮名表記は「ホロモイ」(伊能中図)、「ほろもい」(津軽一統志)、「ポロモイ」(蝦夷喧辞弁)のほか「ほろむい」(元禄郷帳・享保十二年所附)、「ホロムイ(蝦夷巡覧筆記)、「ホロマイ」(西蝦夷地日記)がある。「津軽一統志」に寛文九年(一六六九)のこととして「六月廿日に、ほろもいの澗え着」とみえる。越中高岡たかおか(現富山県高岡市)の船が上方へ上る途次、風に流されて漂着した記録である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報