ペティ法則(読み)ペティほうそく(英語表記)Petty's law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペティ法則」の意味・わかりやすい解説

ペティ法則
ペティほうそく
Petty's law

クラーク法則ペティ=クラークの法則ともいう。国民所得増加につれて産業構造労働者構成が第1次産業から第2次産業さらに第3次産業へと比重を移していくという法則をいう。第1次・第2次・第3次産業間に生産性格差に伴う収益の格差があるという W.ペティ認識に基づき,C. G.クラーク各国国民所得統計によって見出した経験法則である。収益格差によって労働・資本の移動が起り,より高収益な産業へ比重が移行していくことを説明するが,まだ多くの理論上の問題点をかかえている。しかし現実には多くの国々の経済発展の段階でクラークの指摘する現象がいまなおみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android