ベニ-ハンマド要塞(読み)ベニハンマドようさい

世界遺産詳解 「ベニ-ハンマド要塞」の解説

ベニハンマドようさい【ベニ-ハンマド要塞】

1980年に登録されたアルジェリア世界遺産文化遺産)で、首都アルジェ南東約200km、盆地斜面(標高約1000m)に位置する都市遺跡。1007年に建設されたが、1152年に壊滅した。この要塞は、イスラム教徒が当時の支配者だったビザンチンを破って建造したもので、全長7kmの城壁が町を囲んでいた。11世紀には、隊商交易によって繁栄した。現在、エル・バハール宮殿やエル・メナット宮殿などの遺構が残っている。高さ20mのミナレット尖塔)があるモスクは、アルジェリアで2番目の大きさである。この歴史的例証を守るため、世界遺産に登録された。◇英名はAl Qal'a of Beni Hammad

出典 講談社世界遺産詳解について 情報