プサムティク1世(読み)プサムティクいっせい(英語表記)Psamtik I; Psammetichos I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プサムティク1世」の意味・わかりやすい解説

プサムティク1世
プサムティクいっせい
Psamtik I; Psammetichos I

古代エジプト第 26王朝 (サイス朝 ) 2代目の王 (在位前 664~610) 。ギリシア名プサムメティコス1世。ネコ1世の子。治世初期はアッシリアの封臣であったが,リュディアの王ギゲスの援助でアッシリアの守備隊を追放 (前 658~651) 。ヌビアクシュ王国の勢力を排し,上中ナイルの防備を強化。軍部の力を押えるため,ギリシア傭兵軍を組織し,さらに神殿に対する多額の寄付を貴族に行わせてその力を弱体化させ,同時に宗教を中心とする国民の団結をはかった。ギリシアとの通商を深め,前 614年急速に台頭してきたバビロンに対してアッシリアを支援,エジプト人による最後の強力な王朝を築いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android