ブリュールのテラス

世界の観光地名がわかる事典 「ブリュールのテラス」の解説

ブリュールのテラス【ブリュールのテラス】

ドイツの首都ベルリン(Berlin)の南180kmにある都市ドレスデン(Dresden)のツヴィンガー宮殿の北、エルベ川の南岸に沿った城壁跡につくられた約1kmの遊歩道アウグストゥス橋とカローラ橋の間にある。ここには16世紀につくられた城塞があったが、ザクセン選帝侯からその一部を譲り受けた首相のブリュール男爵が、1740年に庭園の改造に着手し、バロックの庭園や宮殿、ギャラリー、ベルベデーレ宮を建築していった。その後、1814年にはこのエリアが市民に開放された。◇「ブリュールのテラス」と呼ばれるのには、こうした由来がある。ここを訪れたゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749~1832年)は、その景観や配置された彫刻のすばらしさから「ヨーロッパ随一のバルコニー」と賞賛したといわれる。その後、19世紀末に大規模な改築工事が行われ、旧議事堂、セクンドゲニチュア、芸術アカデミーやアルベルティヌムが並ぶ今日の景観が形成された。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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