ピープル・メーター(読み)ピープルメーター

百科事典マイペディア 「ピープル・メーター」の意味・わかりやすい解説

ピープル・メーター

テレビの個人視聴率測定記録する機器。PMともいう。これは同時に,世帯単位の視聴率も測定・記録できる。調査対象世帯のテレビにメーターを取り付け,4歳以上の家族全員がそれぞれテレビを見始めたときと見終えたときに,リモコンに付いている自分用に登録されたボタンを押すことで個人のデータが1分ごとに測定され,メーターに記録される。最近では,小型カメラで対象を自動識別して記録する機器も登場している。一方,テレビがどのチャンネルにあわされているのかを記録するメーターがある。電話回線を利用して調査会社に送られたこの二つのメーターの記録を重ねることで,個人視聴率を測定する。 従来は世帯単位の調査で,視聴率は調査対象世帯のテレビのスイッチが入っているかどうかを表す数字でしかなかった。これに対して個人視聴率のほうは,どの世代の女性あるいは男性が見ているのかといった一歩踏み込んだデータが得られる。しかし,少ない調査対象数で実態を正しく把握できるのかなどの問題も残されている。→ニールセン調査ビデオリサーチ[株]

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DBM用語辞典 「ピープル・メーター」の解説

ピープル・メーター【people meter】

消費者の放送に対する嗜好、視聴頻度、視聴者の習慣などを測定するテレビに設置された装置放送番組のシンジケート調査を行っているA.C.ニールセン(A.C.NielsenCompany)のような企業からターゲットとなる世帯にピープル・メーターが配置される。ピープル・メーターが設置された各メンバーは、テレビ番組を見る度にボタンを押さなければならない。また、ピープル・メーターには、その家族と一緒にテレビを見る訪問者用のボタンもある。ピープル・メーターからのシグナルによって、調査会社は家族のどのメンバーや訪問者が、どの番組をどのくらいの時間見ているかを知ることが出来る。この情報によって広告者は、ある特別な年齢性別、社会経済グループに対する広告を絞り込むことができる。

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