ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビャクブ科」の意味・わかりやすい解説
ビャクブ科
ビャクブか
Stemonaceae
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単子葉植物。直立またはつる性の多年草。根茎は横に長くはうか、短くて先に束生する塊根をつける。葉は単純で、幅は広く、5~11本の主脈が目だつ。花は両性で放射相称、二数性で、内外の花被(かひ)片は同質でほぼ同形である。雄しべは4本。雌しべは二心皮からなり一室、子房は上位または半下位。果実は蒴果(さくか)。東アジア、マレーシア、オーストラリア北部に4属約35種あり、アメリカ南東部にナベワリ属1種が分布する。日本にはナベワリ属のナベワリとヒメナベワリなど5種が自生し、ビャクブ属の数種が薬用として栽培される。APG分類でもビャクブ科とされる。
[清水建美 2018年10月19日]
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