精選版 日本国語大辞典
「ヒンドゥークシ山脈」の意味・読み・例文・類語
ヒンドゥークシ‐さんみゃく【ヒンドゥークシ山脈】
〘名〙 (ヒンドゥークシはHindu Kush)
パミール高原の南縁から
アフガニスタンを横切り、イラン国境までほぼ
西南西に延びる
山脈。ユーラシア褶曲山系の一部。
狭義にはアフガニスタンの首都
カブール付近までをいい、標高七〇〇〇メートルをこす
高峰が連なる。古来西アジアから
インドへの
通路にあたり、バロギル・カイバー・チャリカル・シバルなどの峠道が開かれている。最高峰ティリチミール(七六九〇メートル)。
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ヒンドゥークシ山脈
ヒンドゥークシさんみゃく
Hindu Kush
中央アジア主要山系の一つ。アフガニスタンを北東から南西に走る。最高点はパキスタン北西端部にあるティリチミル山 (7690m) 。カラコルム山脈とパミール高原の接点,パキスタン,アフガニスタン,中国,タジキスタンの境界付近に起る。 6000mをこえる峰と氷河が連なって,アフガニスタンとパキスタンとの国境を形成しつつ南西に走る。アフガニスタン領に入ると,次第に高度を減じ,カブール北西方からは,バグマン,コーヘババー,バンディバヤーン,セフィードクーなどの支脈に分れて,扇状に広がる。アレクサンドロス大王のインド遠征 (前4世紀) ,チムールの侵入 (14世紀) などの通路となったカワク峠 (3500m) が知られる。サラング峠 (4237m) 下を貫通するトンネルが 1964年に完成し,カブールとマザーレシャリーフを結ぶ幹線道路が大幅に短縮された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報