精選版 日本国語大辞典 「通路」の意味・読み・例文・類語
つう‐ろ【通路】
〘名〙
※続日本紀‐養老二年(718)五月庚子「阿波国、境土相接、往還甚易。請就二此国一、以為二通路一。許レ之」
※太平記(14C後)三一「河内東条の通路(ロ)を塞て」 〔晉書‐杜預伝〕
② (━する) 道を往き来すること。往来。
※政基公旅引付‐永正元年(1504)四月五日「然者此谷可レ有二通路一事、地下難レ叶レ之由可レ申也」
※浮世草子・新御伽婢子(1683)二「爰を夜中に通るもの必(かならず)死するとて暮の後人敢通路(ツウロ)せず」
③ (━する) 交際すること。つきあうこと。また、手紙などのやりとりをすること。連絡をとること。
※浄瑠璃・心中重井筒(1707)上「あすすぐに返弁し向後房とはつうろせぬ」
※読本・椿説弓張月(1807‐11)前「故ありて西国へ逐下し、年来通路(ツウロ)を絶て候へば」
かよい‐じ かよひぢ【通路】
〘名〙
① 行き通う道。かよいみち。
※古今(905‐914)物名・四六五「春霞なかしかよひぢなかりせば秋くるかりはかへらざらまし〈在原滋春〉」
② 恋人の所へ通う道。
※伊勢物語(10C前)五「人知れぬわがかよひぢの関守はよひよひごとにうちも寝ななん」
③ 駅路の公道。
※出雲風土記(733)意宇「茲(ここ)より西は浜なり。〈略〉通道(かよひぢ)の経るところなり」
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