パラサイト(英語表記)pallasite

デジタル大辞泉 「パラサイト」の意味・読み・例文・類語

パラサイト(pallasite)

石鉄隕石一種。鉄・ニッケル合金中に1センチメートル大のかんらん石単結晶が散らばったもの。地球岩石には見られない特異な組織をもつ。

パラサイト(parasite)

寄生生物。寄生虫寄生植物居候いそうろう厄介者

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラサイト」の意味・わかりやすい解説

パラサイト
pallasite

石鉄隕石の一種。ニッケル-鉄の合金中に橄欖石結晶が混る隕石総称。ニッケル-鉄金属中のニッケル含有量は8~15%,橄欖石中の鉄橄欖石成分は8~10%に入るものが多い。パラサイト中のニッケル-鉄合金はウィドマンシュテッテン模様を示す。名前は,ロシアの科学者 P.パラスが 1772年に初めてこの種類の隕石を記載したことにちなむ。現在では少くとも 43個の例が知られている。

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世界大百科事典(旧版)内のパラサイトの言及

【石鉄隕石】より

…ニッケル鉄とケイ酸塩鉱物が混合した隕石で,おもなものにパラサイトpallasiteとメソシデライトmesosideriteがある。パラサイトの組織は地球の岩石には見られないもので,地球以外の天体からきたものだと最初に確認されたのがこの隕石である。…

※「パラサイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」