バン・ドルーテン(英語表記)Van Druten, John William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バン・ドルーテン」の意味・わかりやすい解説

バン・ドルーテン
Van Druten, John William

[生]1901.6.1. ロンドン
[没]1957.12.19. インディオ
イギリス生れのアメリカ劇作家。初めイギリスの最高法院付属事務弁護士となり,次いでウェールズの大学で法学を教えたが,『若きウッドリー』 Young Woodley (1925) を発表して有名になった。 1944年アメリカに帰化。代表作『旧知』 Old Acquaintance (40) ,『山鳩の声』 The Voice of the Turtle (43) ,『ベルと本とろうそく』 Bell,Book,and Candle (50) 。著書『劇作家の仕事』 The Playwright at Work (53) 。また演出もし,自作のほか,ミュージカル『王様と私』 (51) の演出が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バン・ドルーテン」の意味・わかりやすい解説

バン・ドルーテン
ばんどるーてん
John Van Druten
(1901―1957)

イギリス生まれのアメリカの劇作家。ロンドン大学卒業後、教職のかたわら学園生活を題材にした『若きウッドレー』を発表。イギリスで上演禁止となるがニューヨークで成功を収め(1925)、以後劇作に専念し作品数は約30編に及ぶ。1944年アメリカに帰化した。『山鳩(やまばと)の声』(1943)、『鐘と聖書とろうそく』(1950)といった喜劇や『ママ貯金』(1944)、『私はカメラだ』(1951)などの性格劇に秀でる。演出家としての仕事も多い。

[一ノ瀬和夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android